奈良・五條で、明治から続く堀内果実園。
山々に囲まれたこの土地で、季節の移ろいを感じながら、くだものを育ててきました。
いまも自分たちの農園で果実を育て、収穫し、そこからさまざまなかたちでおいしさを届けています。
百年を超えて続いてきたのは、
果実を育て、収穫し、また次の季節を迎える。
そんな日々を、ひとつひとつ重ねてきたからかもしれません。
これからも、果実のある毎日をつくっていきます。
堀内果実園のはじまりは、明治のころ。
奈良・五條の山あいを開き、果樹を植えたところから始まりました。
それから六代。
季節ごとの天気を読み、土をつくり、枝を整え、ひとつひとつの実を育てる。
そんな農家の仕事を、いまも自分たちの手で続けています。
くだものが、どうやって育つのか。
いつが一番おいしいのか。
どうすれば、そのおいしさをもっと楽しんでもらえるのか。
農家だからこそ知っていることを、ものづくりにも生かしています。
奈良・五條は、日本一の柿のまちともいわれる、くだものの産地です。
昼と夜の寒暖差、山あいの豊かな自然。
そんな土地の個性を受けながら、柿をはじめ、かりん、すもも、苺、ぶどう、ブルーベリーなど、
さまざまな果実を育てています。
同じ果物でも、育つ土地が変われば味わいも変わる。
だから私たちは、五條という土地で育てることにも、ひとつの価値があると考えています。
土地の恵みを、そのまま次の人へ。
それも、果実園の仕事のひとつです。
収穫したくだものは、そのまま食べるだけではありません。
乾かしたり、煮詰めたり、漬けたり。
果実のおいしさを生かしながら、いろいろなかたちにして届けています。
ドライフルーツやコンフィチュール、シロップ、生ソース。
季節のくだものを楽しむだけでなく、家でつくって楽しめるキットも。
ひとつの果実から、楽しみ方はいろいろ。
暮らしの中で、くだものをもっと身近に楽しんでもらえたらと思っています。
おいしければ、それでいい。
もちろん、それも大切です。
でも私たちは、果実を育てるところから始める農家だからこそ、
素材そのものの魅力を大切にしたいと考えています。
どんな果実を使うか。
何を加えるか。
どう加工すれば、果実のおいしさがいちばん伝わるか。
できるだけ余計なものを加えず、素材の味わいを生かす。
そして、つくる人にも、食べる人にも、無理なく続けられるものを。
ひとつひとつの商品に、堀内果実園なりの「おいしい」の基準があります。
果実は、あまり手をかけなくても、ちゃんとおいしい。
だから私たちは、果実の味や香りをできるだけそのまま残して、
必要な分だけ手を加えることを大切にしています。
乾かす。
煮詰める。
漬ける。
搾る。
昔からあるような、素朴な方法で、果実のおいしさを引き出す。
果実園で育てたくだものを、素直に楽しめるものへ。
それが、私たちのものづくりです。
自分たちの農園で育てること。
それと同じくらい、果実を育てる人とのつながりも大切にしています。
自分たちだけではつくれない果物や、届けられない季節もある。
だから、同じように果実と向き合う農家さんと一緒に、より多くのおいしさを届けています。
誰が、どこで、どんなふうに育てたのか。
顔の見える果実を、顔の見える関係の中で。
つくる人から、食べる人へ。
おいしい果実が、人から人へ渡っていくことを大切にしています。
朝のヨーグルトに、ドライフルーツを。
暑い午後には、果実の生ソースでかき氷。
休日には、家族で果実のシロップをつくってみる。
思えば、くだものはいつもの暮らしのそばにあります。
食べたり、飲んだり、つくったり。
誰かに贈ったり、季節を感じたり。
果実がひとつあるだけで、いつもの一日が少し楽しくなる。
そんな「果実のある暮らし」を、これからも奈良・五條から届けていきます。